善いことをしたいと思っているのに
いつも誰かを傷つけてしまう
助けになりたいのに
力になってあげられない
喜ばせてあげたいのに悲しませてしまう
人は失敗を繰り返しては
何度もリセットして
新しい自分探しに出かける
人生の迷路に翻弄されながらも
いつか開かれるその時まで
たとえつまずいても
ぬかるんでも
足をすくわれても
行き詰っても
あきらめるわけにはいかないと
一生懸命考えて
何度もやり直して
それでも
見つからない時
少し一休みしてみよう
頭で考えるのはやめよう
心がそう語りかける
静かに座り
眼をつぶり
耳を澄まし
自然の息吹を感じよう
呼吸がゆっくり深くなり
心は深みの中に降りて行く
そこは綺麗な庭園
今までに見たこともないくらい
美しく安らぎを感じるところ
ずっと先の方から
小さな灯りが見えて
それが近付いてくるのが見える
ずっと繋がっていた
信頼できる人が
近付いて来た
誰よりも優しく
誰よりも懐かしい
その人が
何かを伝えようとしている
ちゃんと耳を傾けて
大切なメッセージを聞いて
心にしっかりと受け止めて
別れを告げよう
上を見て
輝く星に向かって
どんどん引き上げられて行く
心は軽やかになる
安らかな眠りから覚めるように
ゆっくりと眼を開ける
しばしの安息
やがて気づきは
内側からやってくる
見えなかった色
聞こえなかった言葉
感じなかった温もりが
確かな手応えを
伝えてくれる
そして
私が何者かを
教えてくれる
善きことは
命の数ほどあり
全きものは
地に住む者の上にあり
魂の闇にこそ
全ての入り口がある
汝
力をもて勇み急くなかれ
其は
軽やかなるものにこそ
全き知恵ありなん