2011年01月24日

力をもて勇み急くなかれ


善いことをしたいと思っているのに
いつも誰かを傷つけてしまう

助けになりたいのに
力になってあげられない

喜ばせてあげたいのに悲しませてしまう

人は失敗を繰り返しては
何度もリセットして
新しい自分探しに出かける

人生の迷路に翻弄されながらも
いつか開かれるその時まで

たとえつまずいても
ぬかるんでも
足をすくわれても
行き詰っても
あきらめるわけにはいかないと

一生懸命考えて
何度もやり直して
それでも
見つからない時

少し一休みしてみよう

頭で考えるのはやめよう
心がそう語りかける

静かに座り
眼をつぶり
耳を澄まし
自然の息吹を感じよう

呼吸がゆっくり深くなり
心は深みの中に降りて行く

そこは綺麗な庭園
今までに見たこともないくらい
美しく安らぎを感じるところ

ずっと先の方から
小さな灯りが見えて
それが近付いてくるのが見える

ずっと繋がっていた
信頼できる人が
近付いて来た

誰よりも優しく
誰よりも懐かしい
その人が
何かを伝えようとしている

ちゃんと耳を傾けて
大切なメッセージを聞いて

心にしっかりと受け止めて
別れを告げよう

上を見て
輝く星に向かって
どんどん引き上げられて行く

心は軽やかになる
安らかな眠りから覚めるように
ゆっくりと眼を開ける

しばしの安息
やがて気づきは
内側からやってくる

見えなかった色
聞こえなかった言葉
感じなかった温もりが
確かな手応えを
伝えてくれる

そして
私が何者かを
教えてくれる

善きことは
命の数ほどあり
全きものは
地に住む者の上にあり
魂の闇にこそ
全ての入り口がある


力をもて勇み急くなかれ
其は
軽やかなるものにこそ
全き知恵ありなん
posted by ネロリ at 20:14| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ネロリの Cafe Poem | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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