2009年10月30日

セピア色の悲しみ・・・別れ


取り戻せない時間

いつもは忘れている記憶

なぜ今更蘇ってくるのだろう

一瞬にしてセピア色に変えてしまう時間旅行


夢のような時を越え

静止した時間が蘇る


昨日までお姉ちゃんと呼ばれてた

今朝まではお母さんと台所にいた

今日の授業の準備もしていた


おばさんとおじさんの楽しそうな笑い声

玄関に立つわたしがいる

お父さんを呼んでみた

お父さんが来ない

お父さんが来ない


さよならとお母さんが言った

さよならとわたしも言った

おばさんが笑った

おじさんも笑った

お母さんが泣いた

わたしも泣いた


泣きながらタクシーに乗った

お母さんが叫んだ

わたしはまた泣いた

泣いて泣いておじさんとおばさんを困らせた


お母さんの声が聞こえなくなっても

わたしは泣き続けた


せめて

お父さんにさよならを言うまで

あの家にいたかった


セピア色の悲しみ

いくつになっても消えなくて

一瞬にして蘇ってくる


お父さん

お母さん

もう一度

もう一度だけ

わたしのこと

抱きしめてほしい



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
幼い頃、近所の幼な染みの子のお姉さんが親戚の家にもらわれて行きました。
小学校低学年のわたしより少しお姉さんだったけど、あのころは自分の事のように辛かった。
セピア色の悲しみは、決して消せない思い出としてわたしの心に刻まれたものなのです。
posted by ネロリ at 02:21| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ネロリの Cafe Poem | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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