2009年11月10日

光る街

光る街


すれ違う歩道で
人々はパタパタと急ぎ足

通りを抜けた小さな路地で
老婆がふぅっとため息をついた

杖を持つ手はかじかんで
握る両手の指先が
痛々しく震えてた

路地の向こうには川が流れる

川の音に紛れて
老婆の歌が聞こえてきた


もういくつ寝るとお正月


お正月は誰かが訪ねてくるのだろうか
孫の顔が見られるのだろうか

川の音が大きくなり
老婆の鼻歌がきえた

路地の向こうには光りの街
若者の笑い声が聞こえる

バイクのけたたましい音と一緒に
クリスマスソングが聞こえてきた


老婆は杖をついて歩き始めた
光りの街を後にして
静かな夜に帰っていった


年の瀬に老婆の鼻歌を聴いた

今年最後の祭りの夜にぴかぴか(新しい)

posted by ネロリ at 01:43| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ネロリの Cafe Poem | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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