川面に浮かぶ桜たち
チラチラこぼれて
流れては行き
流れては行き
やがて白い波に運ばれながら
青い海のひと雫となる
川面では
長い旅を終えた白鷺が
水浴びを楽しんでいる
陽だまりに戯れる
あどけない笑い声が
忘れかけていた
桜色の風景を
蘇らせてくれた
限りない青の空の下
風に揺れる木々
遠くて近い丘の緑が
わたしの心をすくいあげる
ありがとう
ありがとう
わたしは
このほんわりと
温かい風景が
たまらなく好き
わたしを幸せにする
とても貴重な
桜色の風景だから
Hiroko Senou
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