2011年04月23日

人間とは

人間とは
どうしてこんなにも
切ない生き物なのだろう

愛されたくて
愛されたくて
愛しているのに
牙を向いてしまう

独りよがりな
自分が見えずに
悲しくて
認められたくて
信頼の塚を壊していく


人間とは
どうしてこんなにも
強情な生き物なのだろう

引いてみればわかる
取るに足りないことなのに
やり込めることに必死になって
相手を倒すまで
自分を抑えられない


人間とは
どうしてこんなにも
悲しい生き物なのだろう

捨てたつもりのカードでも
失ってみて始めて気づく
空っぽになった心の冷さと
失ったものの重さ

守り続けてきたものは
愛でも
絆でもなく
心の奥に育ててきたエゴの塊


人間とは
どうしてこんなにも
儚い生き物なのだろう

背中合わせの喜びと悲しみは
大切なものを前にして
表現する愛の形
そしてそれは
生きていることの証


そして誰しも
死に際になって
初めて気づく


子として親として
社会人として人間として
男として女として
どう生きたかよりも
大切なこと


人間とはいったい
何者なのかということ













Hiroko Senou
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posted by ネロリ at 21:15| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ネロリの Cafe Poem | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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