この日をなんと名付けよう
空は七色に拡がり
海は金色のさざ波をたてる
わたしは白い風に運ばれ
緑の丘を羽ばたく
小さな地球が
わたしの足下で
振動している
肩を揺らし
腰をのばし
深呼吸をする
偉大な教師は
海の上を歩き
水をワインに変え
剣を納めよと言った
苦しんでいる者たちを
幸いと言った
小さき者たちを
偉大だと言った
敵を愛しなさいと言った…
…ここで何をしている
ここはあなたの学び舎
ここであなたは
人生の勉強をする
学びを終えた
先人たちの知恵は
あなたの中にある
子らよ
あなた方は
もっともっと大きくなる
もっともっと偉大になって
この地球を
いいえ
この宇宙を美しくする
それが人の務め
それが生きる目的
寂しさを知り
悲しみを乗り越え
勇気を試され
挫折を繰り返しながら
あなたは強くなり
そして
優しくなる
苦しむほどに
苦いほどに
命の有り難みがわかるだろう
もしも
旅の途中で
生きることに疲れたら
その時は
歩みを止めて
地べたに横になり
大地のぬくもりを感じよう
夜空の星を見つめ
命の始まりを思い描こう
あなたの故郷が
あなたを放ってはおかない
あなたに語りかけてくるだろう
あなたの中で眠っているものを
目覚めさせなさい
もうゴールは間近にある
それを乗り越えた時
あなたは
本当の自分に出逢うだろう
そう
あなたは
それ程までに望んだ人生を
今こうして生きている
やがて
気付きのベールが剥がれ
あなたはゴールへの道を見つける
その時
あなたもきっと
こう叫ぶだろう
この日をなんと名付けよう
記念すべき目覚めの日
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