先週は「アロマセラピーの楽しみ方基礎編・その4虫よけ」についてお話ししました。これからの季節はしばらく重宝していただけると思います。早速使ってみたという方いらっしゃるでしょうか。
さて、今日は「アロマセラピーの楽しみ方 基礎編 その5スキンケア」についてお話しましょう。香りを楽しみながら同時にお肌が美しくなるなんて聞いたら、女性であれば誰でも聞き逃したくない情報だと思います。できるだけ早いウチにお話ししたくって、この基礎編に含めてしまいました。ローション、クリームなどを作る方法については、応用編でお話しますので、今回は基礎編ということで、どんな精油がお肌にいいのか取り上げてみたいと思います。お部屋に香らせておく程度でもお肌にいいですので、参考にしてくださいね。
皆さんがよくご存じのラベンダーは優れものです。このラベンダーを使うと良く眠れるとかリラックス作用があるということは良く知られていますが、実はお肌にとってもいいんですよ。細胞の再生作用がとても優れていて、フランスなどではお医者さんが精油を扱っているわけですが、このラベンダーの場合は、火傷をした皮膚や切り傷などの手当にも良く使われています。
実はこのラベンダー、現代のアロマセラピーの発端になった精油です。
時は1920年代、フランスの学者、ルネ・モーリス・ガットフォセという博士がいまして、実験中に火傷をしてしまいました。博士はとっさに、近くにあったラベンダーの精油の入ったタルのなかに手を突っ込んで、しばらく冷やしました。そうしたら、なんと、火傷は痛みもなく、後も残らず、きれいに治ってしまいました。博士はラベンダーの威力に驚いて、それからというもの、本格的にラベンダーの研究をし、「アロマセラピー(芳香療法)」という言葉を名付けました。
日本では、この同じ精油が雑貨扱いになっていますから、薬としては売られていませんが、この精油の働きについては良く知られています。自然治癒力を高めるために用いている人は多いと思いますね。
もちろん、スキンケアに良いものはほかにもたくさんあります。角質化した皮膚を柔らかく滑らかにしたいなら、ローマンカモミール。また、老化した肌に元気を取り戻したいなら、ローズやネロリ、ジャスミン、サンダルウッドがお勧めです。古い角質を取り除いて早く新しい細胞にしたいなら、代謝を良くするローズマリーやグレープフルーツなどもいいでしょう。また、脂性の肌の方なら、グレープフルーツ、ジュニパー、サイプレスなどもお勧めです。
ただし、ビギナーの方には気を付けていただきたいのですが、柑橘系に含まれている成分で、使用後日光にあたってはいけないとか、妊娠中の方が使ってはいけない精油とか、他にも注意しなければならないものもあります。ショップで、よ〜く確かめた上で、精油を購入してくださいね
今日は「アロマセラピー基礎編その5スキンケア」についてお話ししました。今日の「アロマのお話」この辺にして、来週は「アロマセラピーの楽しみ方基礎編・その6スリムボディ」についてお話ししますね。どうぞお楽しみに!