クラリセージは、シソ科の日本ではめずらしい植物なので、アロマやハーブを知らなければ、嗅ぐことのない香りかもしれません。刺すような渋さと苦みのある香り。茎はまっすぐに伸びていて、60cmから100cmにもなります。茎の上部で分岐して、薄紫色の花をたくさんつけます。
このエッセンシャルオイル、鎮痙作用が際だっていて、消化器、特に胃痙攣などに重宝します。
また、出産の時などにとく使われるんですが、鎮静、鎮痙作用が相乗的に働いて、妊婦さんはリラックスするし、逆に子宮は収縮して分娩を早めてくれるんですね。大変ありがたい精油です。この時、妊婦さんにはとても良い香りに感じるそうです。無事、子どもを産んで、後産も済んで一安心となった時には、もう嫌いな香りになっているというそうですから、その時の状況とホルモンのバランスで香りの好みが大きく変わることがわかりますね。
さらに、月経の前と後でも同じように好みが変化するようなんですが、月経痛に良い作用があることを考えると、なるほどとうなずけます。また、女性ホルモンの一つ、エストロゲンに似た作用があるので、更年期前に、この香りを好んで使うなら、更年期の時期を穏やかに過ごせるかもしれません。
女性は骨粗相症が多いと言われていますが、エストロゲンが減ると、骨からカルシウム出て、吸着されないそうなんですが、このクラリセージでのトリートメントを予防の一つに加えたいですね。体の色々な部分の筋肉や組織を暖めてくれるので、とにかく鎮痙作用に優れています。
精神ケアでは、神経質すぎたり、気苦労が多かったり、小さい時に否定されて、それが潜在的に残っていて、そのために自分を否定的になってしまう人、自信を持てない人に、特に役立つエッセンシャルオイルです。
今週のアロマのお話は「エッセンシャルオイルその6クラリセージ」でした。